魅惑のヴァンパイア
女の人の後ろ姿を見ると、身体が細く、滑らかな曲線を描いていた。
薄いインディゴ色のワンピースがよく似合う。
歩く度に、揺れるスカートから零れる、細くて白い脚が美しかった。
きっと綺麗な人なのだろうと思った。
綺麗な人は見ているだけで幸せな気持ちになれるから好きだった。
私とは、住んでいる世界が違うような、いるだけで周りを明るくしてくれる人。
そんな綺麗な人が嫌がっている。
なんて酷いことをするんだと怒りが湧いてきた。
その女の人が、誰かに助けを求めるように、一瞬後ろを向いた。
「ひゃっ!」
思わず声が漏れて、私は尻もちをしてしまった。
右側半分は、想像した通りの綺麗な女の人だった。
けれど、左側は……。