汚いエッセイ
さて、なにをするか。

なにもすることは見つからない。誰もいないし、なにも無いから。

空は真っ青に晴れて、雲が浮かんでる。どうやら、ここは海に囲まれた島らしい。

町の中央に、地元の山とよく似た、山がひとつある。それを囲むように、ヨーロッパ風の赤いレンガの壁が、ただ続いているだけ。



しかし、ふと不思議な女の子と会った。

その子は、レンガの道の片隅に、独りうずくまっていた。

年は少し上。髪は真っ黒。顔は見えない。肌には一面、青と黒の刺青のような模様がある(この時点で非常識)。



俺もその子も、お互い何も話さなかった。

けれど、俺はその子と遊ぶことになった(非常識2)。
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