HABIT
「そいつがさ、通学路にいる犬がどうしても怖いらしくてさ。」
犬...?
「それでさ、毎日俺に待ってろって言うの。」
侑は、馬鹿でしょ?って言って笑った。
それでも待ってる侑は優しいと思った。
「そうなんですか?意外。」
「でしょ?」
そう言ってもう一度笑った。
それから30分ほどすると、津田くんが教室に入ってきた。
私がいたことに驚きはしたものの、3人で校門まで一緒に歩いた。
帰り道が反対とのことで2人とはそこで別れ、電車に乗って家に帰った。
_