HABIT

それから侑は話し始めた。





「俺、たぶん初めて会った日に亜子に一目惚れしたんだと思う。」





私もきっと、侑に一目惚れしたんだと思う。




「会話もほどんどしてないのに、亜子の事が頭から離れないくて、もっと話せばよかったって後悔した。」





「金曜日に亜子に会ったときは、似てるなって思った。でも、話を聞いてるうちに亜子だってわかったの。」




あぁ。だからあの時...。





「亜子が俺を見つけられなかったのは、春休み中に髪も染めてコンタクトにしたからだと思う。」






侑は、いっきにそこまで話した。




そして、
もう後悔はしたくないんだ。そう呟いた。




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