HABIT

「侑、顔赤いですよ。大丈夫ですか?」




「だ、大丈夫だよぉ。」



侑は焦ったように答えた。



「そうですか?」




「うん。」



風邪でなければいいんだけどな。そんなことを思っていると、
いきなり、捕んだままの腕ごと引っ張られた。




「にゃ!」



バランスを崩した私は、そのまま侑に抱きしめられた。




「ゆ、侑?!どうしたんですか?!」



綺麗な髪が顔にあたり、少しくすぐったい。




「...ずっとこうしたかったんだ。」




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