へたれな彼へ
……………………
「おはよぅ。」
「はよー。」
朝、入った教室は甘い匂いに包まれていた。
女の子たちの配るお菓子が、眩しく映った。
ちょこれーと…
好きだけどなぁ。
あいつは自分で食べるって、あげるくらいなら自分で食べるよって可愛いげもなしに。
俺だって返すよ。
なんだって、俺はあいつ…
え?
「おはよっ、はいっ。」
机の前に立った彼女は赤い小さな袋を差し出していた。
「お、俺にっ?」
「うん、どうぞっ。」