初恋*初彼
そう言って、
あたしは
一度離した虎の手を
もう一度ギュッて、にぎった。
そしたら、
虎は、たくさんの涙を溜めた
真っ赤な目で
あたしの目を見て
「でもな、俺、もうロクに会話もできへんし、
お前を抱きしめることも
キスすることも…
これからもっとできへんくなると思う…。
今日みたいな奇跡は、もう無いねん…。」
そう言って
また、あたしから目を反らして
横向いて袖で溢れて止まらない涙をふいてた。
「いいよ、
それでもあたしはいい!!」