初恋*初彼



「友里…。」




って、あたしをみて
またギュッて抱き締めてくれた。






「俺が死んだらな、
めいいっぱい空気吸って!!

俺空気になるから、
空気なって、友里の一番近くて
なくてはならない
存在(もの)になるから!!」






って、虎は、
真っ赤な目で
笑って言った。







「うん。
あたしね?
世界中で…
宇宙一虎が大切だよ。

虎が居なくちゃダメだよ…。


…死なないで…。」







今まで、必死で我慢してきたけど
我慢できなくて…
虎の"死"が
何より恐かった。


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