初恋*初彼



虎は、お空の高い、高いあたしたちには
見えない所へ行ってしまった。








未来は、なにもわからず
あたしたちが泣いているのを不思議そうに見つめるだけ。



この時ばかりは、思った。




"未来になりたい"





って。












この先
未来が大きくなったら
虎の話をしなければならない。



きっとあたしは、
そこでやっと気づくだろう。





虎が"死んだ"
という事実に…。







やっと出会うだろう…。


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