姫様とウサ耳はえた金髪童顔
怒鳴られたことに、姫の手から力が抜ける。クロスが捕まえた手を離せば、もうウサ耳を襲うことはなかった。
「……、色々と言っても、姫だって同じことをするくせに」
「……。“私は”いいのですよ」
「なおのこと駄目です!他人のための自己犠牲がいけない、間違っている。そう言っても、結局あなたは――俺が知る姫は、他人にばかり優しくしているじゃないですかっ。
そんな人が、いざ他人から優しさを貰う時になって、思考を180度代えないで下さいよ!」
「代えているわけではない。私の価値というのはとても低いのですよ。あなたと比べほどにならないぐらいに、ね」
「んなわけないでしょうが!俺にとってあなたは、世界一大切、価値ある存在と言ってもいい!」