姫様とウサ耳はえた金髪童顔
そこにいたのはロード。不機嫌そうな顔、でも顔立ちが良く、身長も平均より高いぐらいの男らしい男。タキシードを着て、細い筋肉質が更にスレンダーに見える青年。
いつものロード。でもいつもと違う。
ちょっとした違い。でもその違いが生まれたことによって、不機嫌で寡黙な男前青年のイメージが……ただの変態になってしまった。
「だっせー、ネコ耳なんかつけやがって!」
言った瞬間に、クロスにまたげんこつが落ちたのは言うまでもない。
また、きゅーと痛みにウサ耳ごと震えたクロスであったが、ここで引き下がるわけにはいかなかった。
「お前だってだらしない耳つけてんじゃねえか!人をウサギウサギ言っていたくせに、お前はネコじゃないかっ」
「意味が分かりそうで分からないことを怒鳴るな!俺だって好きでなったわけじゃないっ」
「後半、俺のセリフだぁぁっ。お前、そう言っても俺にウサギウサギと罵声浴びせたじゃないか!
この、ネコネコネコっ。ムッツリ変態ネコ!」
「黙れ、単細胞ウサギ!だらしないと分かったからこそ、クニモトから帽子を受け取りかぶっていたというのに……!
君のせいで、俺の恥が晒されたっ。死を持ってつぐなえ!」