姫様とウサ耳はえた金髪童顔


渋みある顔が語ることは重々しくも、心に残る言葉だった。


クロスが、すみませんと謝罪を一つ。素直に己が過ちを認めるのもクロスにとっては珍しいことだった。


「あー、おせっかいになっちまったかね。とかくもだ、騎士様。ウサ耳なじられても、あまり気にしちゃいかんよ。

取るに足らないことだ。そのウサ耳は、あんたの弱さを表しているかもしれんが、どうってことない。弱さを指摘されようがされまいが、あんたはの気持ち(芯)はしっかりとしている。まだまだ強くなるんだよ、騎士様は。

頑張ってお姫様、守るこった。大切なもんがある喜びを忘れないようにな」


「もちろんだ」


言葉にしたら、更に気持ちが固まったような気がした。


絶対に姫を守る、よしっ、と拳を握りしめて彼は立ち上がった。


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