弓狩り-ユミガリ-

狙われた部員


次の日―

土曜日である今日は午前中課外のため学校も賑わっていた。


「蓮先輩!!」


3限目の休み時間、2-4の教室に圭が慌てて入って来た。

ゼェゼェと息を切らしていて、余程の事があったのだろうと私は圭と廊下に出た。


「何があったの圭?」


圭の息が整うのを待ってから私は落ち着いて圭に訪ねる。


「それが…っ、一年の秋月と汐見が昨日の帰りに通り魔にあって帝都総合病院に運ばれたって…」


「それ…本当!?」


いきなりの事に私は唖然となり圭の肩を掴む。


「はい、詳しい話は俺もまだ聞いてないんですけど…」


"先輩、痛いです…"と表情を歪める圭を見て、初めて自分の手に力が籠っていることに気付いた。


「あ…ごめん、圭//」


私は慌てて圭から手を離す。


「とにかく、後で病院に行ってみないと…梓と隼人には私が話しておくから」


「お願いします」


そう言うと圭は自分の教室に戻って行った。




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