嘘つきな彼氏☆
出逢い

「おはよう、夢華~!」
「おはよう、さやか~!」

いつものようにあいさつする私達。


私、磯田夢華。
元気バリバリな中学2年生。
そして親友の治田さやか。
私と同じくらい元気な女の子。

「そーいえば、夢華! 昨日、小野からメールがきたよー!! もち、夢華のことだったよ~。  いい加減付き合っちゃえば~?」
「いや、付き合いたくないわ~」
「なんでさ、小野は本気であんたのこと好きなんだよ?!」

…その台詞何回も聞いたよ(苦笑)

小野ってのはどーやら私のこと好きらしく…
3回も告ってきた。
もちろん、その3回断ったけどね(笑)
だって、好きじゃないのもあるけど、恋愛ってしたくないんだよね~。
付き合ったって、けっきょく別れるぐらいなら最初っから付き合わない方がいいし…。
そんな感じなんだよね。


「よっ!ゆ~め~かっ!!!」
後ろを振り向くと、小野が手を振っていた。
「おはよ~!」
それに応えて手を振った。
「夢華はいっつも元気だよな~☆」
「まぁ~ね♪」
いつもの会話。
ある意味、もぉ慣れた(笑)

すると、さやかが小声で
「仲良いんだから付き合っちゃえばいいのに!!」
私は睨み返した。
さやかは恋愛のことになるとホントにうるさいんだから!



「小野先輩!!!」




その言葉にビックリした3人は声がした方向に向いた。
そこに立っていたのは、よく見たら可愛らしい中1の男子。







この出逢いが私の人生・心が変わるなんて思ってもなかった。
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