婚約者の秘密♪
「!!――達也…」


振り向くと達也がいた。



すごく久しぶりに見た気がして私は自然と笑みがこぼれた。



だけど達也は正反対にすごく不機嫌な顔だった。




「ちょっと来い」


強引に引っ張られて私は外に出た。



外は暗闇で空は曇っていて月や星は見えないのに達也はどんどん進んでいく。



「ねぇ、達也。どこに行くの?」


「……」



声をかけても達也は黙ったまま。


今までこんなことなかったから少し不安になる。


握る手も力が強くなる。




すると突然、達也は止まった。


「達、也?……‥キャッ!」



達也が振り返ったと思ったら壁に押しつけられた。
両手首もしっかり固定されて…



そしてキスをされた。



< 169 / 284 >

この作品をシェア

pagetop