猫マンションとねずみの塔
「寄り道しないで帰ってくるのよ。おばあちゃんはお気に入りのお酒じゃないと駄目なんだから」

「だいじょうぶだよ」

僕はにっこり笑った。

「そうだ。今晩、おばあちゃんに相談してみたら?」

ママは楽しそうにそんなことを言う。
僕は訳が分からず、軽く首を傾げた。

「幽霊の話」

僕は一瞬固まってしまった。
あんまり思い詰めて、独り言でも言っていたのだろうか。ママには話してないはずなのに。

「担当の先生がね、お宅では黒魔術でも教えてるんですか!って。おかげでママ、学校に呼び出し。びっくりしちゃった」

ママは人差し指を立てて言った。
学校から呼び出し命令を受けたというのに、ママは妙にうれしそうだった。
< 13 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop