五月雨。





先生達は陰で私を



【可愛そうな子】



と、言っている。




【可哀想じゃないよ…】




ただ、親の愛情はしっかり受けてるし…


私は誰にも泣きついてない。



なのに、可哀想な目でみられることが、何よりも辛かった。




その頃から少しずつ


「本当はどう思ってる?」


と、近寄ってくる大人や

友達に対して壁を作るようになった。



同情されたくない。



嘘をつくなら近づかないで


そう思って生きてきた。



高校は隣の県の学校を選び

みんなから離れた。


大学も、本当は地元にいたくなかったから…上京することを一番に考えた。


そうやって、離れる事で

少しずつ楽になっていた。





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