戦場駆け征く
『俺は、戦争を無くすために―もう一人の俺を作ったんだ』

その兵士の家族は、友人は、戦争への憎悪を募らせて戦争を始める。

まるで螺旋だ。何時までも終わることの無い輪。

『お前も、家族を亡くしたんだろう』

好きでこんな場所に居る訳が無いのだから。そう付け加えた彼に、

『父親を亡くして母親に売られた。でも俺は、お兄さんよりも弱いからこうして男娼なんかしてるんだよ』
と答える。
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