戦場駆け征く
生き残って、帰るのだ。あの微笑に。
そうしたら、邑丁の奴にも春鈴を見せてやろう。
決して噂通りの鬼将軍ではないということを分からせてやるのだ。

そうしたら、三人で何処かに酒でも飲みに行こう。


漣犀はまた走り出した。目を見開いたままの、首をおいたまま。

流れ出したというより、水飛沫のように飛び散った血が、漣犀の顔を濡らしていた。頬が赤い。鼻が赤い。その姿を例えるなら、戦神などでなく、ただの悪鬼だ。
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