都会の魔女
「イシュ、さっきあいつの家に行ってたでしょ。

上から見てて心配してたんだから。」

「そうなの?
ごめんなさい。

まあとりあえず、中に入りましょ。」

そう言って2人は部屋の中に入るとベランダの窓を閉めた。

「大丈夫?
何もされなかった??」

「大丈夫よ。
おいしい塩豆大福を頂いただけだし。
それにあいつ・・・」

そう言って さっきアビーから聞いた話を、アズラエルにも話した。

「ぷはは!
なーんだ。
あいつ、そんなセコイ悪魔だったんだ。

それなのにイシュを泣かそうなんて、図々しい奴だなぁ。」

「とにかく今の仕事には、害は無さそうだから、今まで通りやりましょう。

丁度 今夜の依頼者も来たようだし・・・」

そう言ってイシュはパソコンを覗き込んだ。
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