都会の魔女
その後も恵介は事あるごとに直人に留まるよう頼んだが、直人の気持は変わる事はなかった。

そうして1カ月後、直人は
「お世話になりましたー。」
の挨拶一つで店を辞めていった。

退職金と共に、恵介が買い与えたドイツ製の高級カットシザーなど、道具一式を持って・・・


それから数週間たった頃、残った4人のスタッフのうち3人までもが店を辞めたいと言ってきた。

恵介は
「直人も辞めたばかりだしそれは困る」
と、一生懸命に説得したが
2人は強引に店を辞めていってしまった。
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