都会の魔女
「ところで、お願いしておいた件だけど。」

「はい、ばっちりだよ。」

アズラエルは翼の下の羽の隙間にくちばしを突っ込むと、そこから数本の毛を取り出した。

「ありがとう。
これが依頼者の髪の毛ね。

じゃ次は、呪いの対象者の家に行ってイメージをお願いね。」

「はーい、行ってきまーす。」

アズラエルは胸から下げた金貨をキラキラさせながら飛び立った。

< 258 / 345 >

この作品をシェア

pagetop