都会の魔女
彼はすぐにやって来た。

「アズ、今日はあなたにプレゼントがあるの。」

「え 何々??プレゼント?!」

イシュはさっきのブレスレットをポケットから出すと、アズラエルの首にかけた。

飾りの金貨がアズラエルの胸のあたりにきて、ちょうどペンダントのようにぴったりだった。

「わー、ピカピカしてきれいだね。
大事にするよ。
ありがとう。」

「私じゃないのよ。

それ アビーがあなたに、って。」

「え!あいつが!!
・・・・・・・・・・・
やっぱりあまり気に入らないなぁ。」

「じゃぁ、アビーに返す?
とっても似合ってるのに。」

「い、やあ・・・
あいつがどうしても、って言うなら 貰ってやってもいいけど・・・

それに イシュが似合うって言ってくれるなら、しばらく付けておく事にするよ。」

そう言うアズラエルは、本当はとても嬉しそうだった。
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