都会の魔女
そして羊皮紙を八角形に切り、それぞれの角から対角線を引くと
八角形は八個の二等辺三角形に区切られた。

その八個できた三角形のうち6つに森田の名前、残り2つに美保の名前を書き込んだ。

次に棚から直径15センチほどの皿と、生木を数本取り
床に座ると瞑想を始めた。

その頃アズラエルは、二人が同棲するマンションに来ていた。

アズラエルはベランダの手すりにとまり、カーテン越しに部屋の中を見つめた。

アズラエルの目がクリックリッと動くと、中の様子が見えてきた。

運よく2人とも家に居るようで、リビングでビールを飲みながらテレビを見ている森田と、森田のつまみを作るためにキッチンに立っている美保の姿が見えた。

その映像はイシュにも届いた。

イシュは二人の姿を思い浮かべながら生木に火を付け、二人の名前が書かれた羊皮紙を火にくべた。

羊皮紙は見る見るうちに、明日香の憎しみの炎に焼きつくされた。
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