都会の魔女
「きゃー!!」

美保は手で頭の火を振り払おうとしたが、もはや手遅れだった。

あっという間に炎は美保の頭部を包み込んだ。

「熱い! 熱いー!
誰か助けて!!」

美保は もがきながらバスルームに倒れ込み
最後の力を振り絞って、蛇口をひねった。

シャワーから冷たい水がほとばしった。

美保の頭で炎たっていた火は徐々に勢いを弱め、程なくして鎮火した。

きな臭さが漂うバスルームの中で、美保は意識を失っていった。

アズラエルはその様子をベランダで見届けると、次の場所へと飛び立っていった。
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