初恋タイムスリップ【完】
おぼんに素麺などを乗せて、和室の前にきたとき、お父さんの声がした。




「名前は成海…なんていうんだ?」




「成海良です」




「そうか」







沈黙。





それだけかい。。。


私は沈黙が苦しくなって和室に入ろうとした時、



「美音とは、話し合えたかい?」



私はまた立ち止まった。




「はい。何度も電話してすみませんでした」




成海くんは頭を下げた。




「いやいや、いいんだよ」







私はごはんを持っていこうか、迷った。






またお父さんが口を開いた。


「知っていると思うが、美音には親のことで、とてもつらい思いをさせてしまっている。

父親として情けないな」



「そんなことないです。

お父さん家族のために…

かっこいいと思います」


成海くんは、お父さんを真っすぐ見て言った。








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