初恋タイムスリップ【完】
教室に戻ったら、英理がいた。




「風邪大丈夫?あれ?美音、上履きどうしたの?」


「あ…忘れちゃった」


「もう、しっかりしなよ、はい、貸す」

英理は自分の上履きを脱いだ。


「いいよ、大丈夫だから」

「何!私の上履きが履けないっての?あ、デカイか?ま、気にしないで!私はバッシュがあるからさぁ」

英理はロッカーからバッシュを出して履き始めた。

「ありがとう…」

涙が出そうだった。

「なんかあった?なんでも言いなよ?

そうそう、昨日のバレンタイン、成海くん、たくさんチョコ渡されたんだけど、彼女がいるからって全部断ってもらわなかったんだって!
美音、愛されてるね〜!」



…そうだったんだ…



だから、上履きも机もジャージも

嫌がらせか…




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