初恋タイムスリップ【完】
その日の放課後、いつものように音楽室でピアノを練習をした。

今日は音楽室の中から鍵を閉めて練習をしていた。


これからはいろいろと用心しなくちゃ…本気でそう思った。




その時、


音楽室のドアの向こうから声がしてきた。


「あんたなんか成海くんに似合わないんだよ!」



「別れろよ!!」



たくさん暴言が聞こえてきた。




そんなのわかってる。

言われなくたってわかってる。




だから…もうやめて…




私はただ、耳をふさいで声が聞こえなくなるのを待つしかなかった。






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