ドーンッッッ!!
なんだか、成長した娘を見ているようで嬉しくなっていた俺。
その様子を見て、一言ブラスカさんが「きめぇ…」なんて言っていた事は聞かなかった事にしよう。
「…それで。キミ達はどうするの?」
空澄の問いに、眼鏡ッ子がビクリと身体を揺らした。
「あたしは聞いてやってもいいぞ」
答えたのはブラスカさんで。
「どっちみち、ガンノードを捕獲しなきゃアローマデンクに戻れないんだしさ。
もし何も知らずに連れ帰ったとしても、対処法とか原因が分かんなきゃ
またここに来ちまうかもしんねーんだから。
グダグダ悩むのは聞いてからでいいんじゃねぇの?」
ぐりぐりと耳を穿りながらでなきゃ格好良かったのにね!
「わ…私は……その…っ」
眼鏡ッ子がおろおろと周りの様子を伺っている。
来て早々、訳の分からない選択を強いられて困り果てているのだろう。周りがそうするなら私も、なんて言えない雰囲気になったし。
みんなもじっと、彼女の答えを待った。
暫くして
「あの…。聞きます…。
ブラスカさんも言っていたように、悩むのは後からにします…」
蚊の鳴く様なか細い声で宣言してくれたのだった。
「ま、想いはそれぞれだろうけど。
一応みんなの同意を得たって事で話を進めるね」
空澄はにっこりと笑った後、『覚悟して聞いて』と最後の念を押してから話を始める。
「地球だけでなく、宇宙や別次元にも“神”は居る」
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