ドーンッッッ!!




長ったらしい説明は取り合えず一区切りしたようなので



大きく伸びをしながらキッチンに向かう。




「おーい。コーヒーで良いか?」


「…え?何です?」



…部屋が広いのも考え物だな。


ってか、コーヒー自体どういうものなのかが分かって無いに決まってる。


聞いても無駄だと判断した俺は、取り合えず二人分のコーヒーを作って運んだ。




「ほら。喋ったら喉乾いただろ?不味かったら残していいから」



ルナは、マグカップの中の液体を暫く眺め


スティックシュガーも10秒程見つめた後に



「これはどうやって飲めば…」


と、困りに困った様子で訊ねてくる。



予想はしていたが…。まあ、仕方が無い。



「こっちは砂糖って言って、甘い調味料。

この黒っぽい液体はコーヒー。苦いから砂糖を混ぜて飲んだ方が良いと思う」



言いながら、勝手に砂糖を溶かしてやった。どうせブラックは飲めまい!!



ん と手渡したそれを、恐る恐る口に運んだ彼女の第一声は…



「…甘い。甘過ぎる…。


地球の人たちはこんなに甘いものを口にするのですね…。クィーンベルドの人たちは、子どもでもこんなに甘いものは口にしません」



って…何だと!!?


それはスティックシュガーを2本も入れる俺への暴言と受け取って良いのだな!!?




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