ドーンッッッ!!




ふらつく頭を押さえながら、取り合えず洗面所へと向かった。


そこには前と変わらぬ、古ーい洗面台が置いてあり


目まぐるしく変化する俺の生活の中で 唯一と言って良い程の安らげる場所だ。



耐えろ…耐えるんだ、俺!!


でも、寄りによってフリフリエプロンだって事が俺の中の何かを刺激するのは仕方が無い事だがそれで終わらせるのはどうかと思うけれど朝っぱらからあんなものを見せられたら俺だって耐えきれるかどうか分からないよな男なんだから仕方が無いああ結局最初の考えに戻る罠発動で…


「あの…?」

「おぁぁぁああ!?」



トリップ中の俺を現実に引き戻す声。



「ご飯、冷めちゃいますよぅ!!早く来てくださいねっ」


「……はい…」



ぱたぱたと、跳ねるように去っていく彼女…。



今、しゃもじ片手に怒られた…??


…これは狙ってるとしか思えないが…いや、待て。


何も知らないルナがそんな、俺の欲望をかき立てる行動を狙って起こせる筈が無い。



……でも、可愛かったなー…




鏡に映るだらしない顔を見つけてしまい、また妄想の中へ出発しそうになる頭を冷たい水で覚ます。





結局、昨日の夜 困った彼女を家に泊めてあげると約束したではないか。



そんな感情を持ってはいけない。これからの生活に支障が出てしまう。



ってか、地球人じゃない相手を好きになるなんて無謀だ。





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