短編集 cafe an
ホットチョコ
駅から徒歩十分

オフィス街と歓楽街の間を別ける細い路地




そこを通る途中
一ヶ所だけ
廻りと不釣り合いな建物がある


シックな色合いの
小さなウッドハウス

イタリアの古い民家を思わせる佇まい


入り口の上には建物と同調した表札

丸文字で明らかに手書きとわかる



そして
路地の歩道ギリギリに設置された小さな黒板には


様々な物語とドリンクが踊る………
< 1 / 34 >

この作品をシェア

pagetop