Call My Name
俺はポケットに手を突っ込むと廊下に出た

気分、わるっ

俺の行動にイチイチ、怯えやがって!

高校3年間、俺は誰かと喧嘩をしたか?

問題を起こしたかよ

一度も停学にもなったことがねえのに、ひでぇ話だよな

「よっ。立宮弟、サボり?」

見るからに『俺はヤンキーだぜ』と言わんばかりの校則違反男・トールが、廊下に出たばかりの俺の肩を叩く

「あ? ああ、まあな」

次は兄貴の授業だし、別にサボっても問題ねえだろ

「じゃあ、カラオケ行かねえ?」

トールが俺の肩に腕をかけてくる

俺はじろっとトールの顔を見やる

それだけで、トールは俺の肩にある手をぱっと離して、両手をあげる

「いや…べつに、いいんだけどさ」

何、怯えてんだか

俺と仲良くしてるって他の奴に見せつけて、校内でデカイ顔をしたいだけだろ

うざいヤツ

「行くところがある」

俺はそれだけを言うと、スタスタと歩き始めた

廊下の中央を俺が歩く

廊下は俺のものじゃない

なのに、誰もが俺を避けて歩いた

馬鹿じゃねえの?

避ける意味がわからねえよ


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