天使の羽が降る夜に



『未紅・・・いる?・・・話せる・・・?』

「うん」

『最後・・・ありがとう』

「ううん・・・舜」

『泣いてんだろ?・・・・ごめん、もう‥‥未紅の姿が・・見えない・・・涙を拭いてやることも出来ないな・・・』

「しゅ・・・・っ・・」

どうやら・・限界がきたみたいだな・・・。

『未紅』

「うん?」

『・・・愛してるよ・・・』

「・・・うっ・・うっ・・私も・・愛してる・・・」

『・・おぅ・・』


ありがとう俺の愛すべき人たち・・・。


・・・さようなら・・・。




ピッピッピッピ・・・ピ-----------


先生が目の瞳孔を確認する。

「・・午前1時・・・残念です・・・・」


「「「舜!!」」」






12月4日  

午前1時



沢田 舜 17歳。 




永眠。













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