トリゴニコス・ミソス

ペルセフォネ

ペルセフォネ【Persephone】

ラテン語読みだとプロセルピナ。

ペルセフォネは、ゼウスとデメテルの娘です。

ちなみにデメテルはゼウスの姉妹です。

このペルセフォネ、彼女も結構かわいそうな生い立ちがあります。

というか、ゼウスがやりたい放題ですからね。

ペルセフォネはデメテルと仲良く暮らしていたのですが、ゼウスが勝手にペルセフォネを自分の兄弟であるハデスの妃にしようとたくらみます。

デメテルが反対するのが目に見えていたゼウスは、ハデスを唆してペルセフォネを冥界へと無理やり連れ去ってしまうのです。

それを知ったデメテルは嘆き悲しみます。

デメテルは農耕の女神でもあったのですが、その職務?を一切放棄して旅に出てしまうのです。

そんなことになれば、もちろん農作物など育ちません。

人間が困ったのには間違いありませんが、これにはゼウスも参ってしまいます。

そこで、ゼウスはヘルメスに命じてハデスにペルセフォネをデメテルに返してあげるように告げます。

ハデスは承知するのですが、ペルセフォネが帰る寸前ペルセフォネの口の中にざくろの実の粒を入れて食べさせてしまうのです。

死者の国の食べ物を食べてしまったら、冥界とは縁が切れなくなってしまう。

そのため、ペルセフォネは一年の三分の一を冥界で過ごさなくてはならなくなりました。

そのほかの季節は、地上で母デメテルと暮らせるようになり、デメテルもやっと自分の職務に復帰するのです。

本文でペルセフォネの美しさを取りに行ってますが、これはまた別のお話。

プシュケ辺りの説明で出せたらなと思います。
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