ひなたぼっこ
カケの順番が回ってきた。
んで次が俺。
「いいのが出ますように!」
カケがくじ引き箱に手を合わせた。
なーにやってんだ。
でもなんか、本当に効果が出そうだ。
「んーと、コレじゃなくて・・・」
カケは手を突っ込みながら
必死に選んでる。
「コレだあああ!!」
カケの手の中にある紙は、
確かに‘2’と書かれていた。
「ん!?一号車の二番目?!」
カケは席をみた。
「おお!!新垣ィ~!!」
「まじで!?カケ俺の後ろ?!」
「おう!よろしくな!」
「楽しくなりそうだな!」
にひひっと二人は笑いあった。
あそこの席やばくない?!
と、女子のひそひそした声がどこからかあがった。