ひなたぼっこ


桑原は今日も俺に優しかった。

女の子みたいな笑顔に

優しい言葉。

ちょっとお調子者だけど

俺も桑原みたいな奴になりたいな。


それにしてもあの桑原に

俺の心が見透かされるんて、

ちょっとびっくりしたな。


桑原の背中を見ながら

たたずんでいた俊は、

家から聞こえた母の声でハッとなった。

「しゅーん。昼ご飯だよー。」

俺は短く返事をし、家に帰った。



< 49 / 63 >

この作品をシェア

pagetop