大切なもの
可愛くて、自然に守りたいって思う。
そう思える女の子を、ちゃんと守れる男になりたい。
「あ…もうすぐ放課終わっちゃう。。」
花梨がふと、教室にある時計を見て言った。
俺も花梨と同じように時計をみた。
放課が終わるまで約1分。
でも、まぁな。
少しくらいは時間オーバーしても大丈夫…だろ?
席も、そこまで遠くないしな。
どっちかって言うと、近い。にはいるんじゃないか。
「まだ、話したい。」
俺は下手な日本語を並べた。
でも、花梨にはちゃんと伝わってくれた。
花梨は俺の目をしっかりと見て、
笑顔で私も、と言うように俺の手をつかんだ。
力は思っていた通り弱めだったが、
花梨はしっかり掴んでいるように思った。
そのまま、
自分の席に着くと、
花梨は隣の席のイスを引き、
俺に座るよう、指を指した。