恐い‥けど好き..




教室に入ると真っ先に真香が

泣きそうになりながら走ってきた

「馬緒だいじょうぶ?!ごめんね‥何もできなくて」

「何もされてないから平気。それに真香が謝る事はないでしょ?」

「でも、あたしだけ逃げたから‥馬緒は友達なのに助けられなくてごめんなさい」

真香はついに泣いてしまった

少し温かい気持ちになった


真香は可愛い‥。

セミロングの黒髪に

前髪はあげていて

背はアタシより少し高くて

でも、なんだか

ほっとけない妹みたいで

こんな事、思うなんて

‥‥アタシらしくないな

なんて思いながら

真香をなぐさめて、授業を受けた



真香が泣き止んだ後

いきなり、「遊ぼう!」

なんて言ってくれたから

放課後あそびに行く事になった。







――――――キーンコーンカーンコーン‥




授業が終わり、

後はホームルームだけ。

終わったら

真香と遊ぶハズだったのに

ホームルームが始まる直前

外から凄い大声で

アタシの事を叫ぶ

不良もどきのせいで

台なしになった。



「中庭で喧嘩うってきたクソ女ぁああぁ!放課後、公園こねぇとブッ殺す!!」







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