恐い‥けど好き..




不良もどきはうるさくて

うっとおしかった為


無視して通りすぎた。

でも、東城一夜に

お礼を言ってない事に

気付いて振り返って声をかけた

「東城一夜!」

アタシがそう言った瞬間

全員が驚いた顔をした

少し不思議に思いながら

話を続けた

「不良もどきが殴り掛かってきた時、助けてくれてありがとね」

笑ってそう言うと少し間を置いて

東城一夜が何かを言った

その言葉は、不良もどきの

腹の鳴る音により遮られたけど‥

少しの沈黙、不良もどきは

顔を真っ赤にして叫んだ

「腹へってんだよ!仕方ねぇだろ!」

「逆切れ‥」

「んだよッッ!なんか言っただろ今!なんつったクソアマ!」

「別に何もー。じゃ」

スタスタと歩きはじめると

東城一夜に呼び止められた

「おい!お前。」

足を止めて振り返り聞き返した

「なに?」

「重くねぇの?その荷物」


「‥重たい。」


そう言った瞬間

東城一夜は

アタシの隣まできて

袋を持った。

意味がわからなくて

首を傾げると

小さい声で説明してくれた





「飯くいたい、お礼いうぐらいなら飯‥俺の分も作れ。」






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