君に捧げる愛
「美紀...貸して」
俺はその箱に入ってる指輪を取って、そっと美紀の右に薬指にはめ込んだ。ちょうど入る大きさでよかった...。すごく悩んだからどうしようかと思った...。



「じゃあ...俺にも...」
もう1つの指輪を今度は美紀から俺にはめ込んでもらった。2つの指輪がとってもキラキラしていた。俺らは、そのはめた指輪を月の明かりで照らして見た。そして笑いあった。

ただ、これだけは内緒。
バイトで貯めて買ったことも、これが結婚指輪に繋ぐペアリングだってことも...。
もっとお金貯めたら指輪買ってプロポーズするからな。
待ってろよ。美紀...。



そして、俺らはそっと唇をかわした。





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