ダンディ★ライオンの秘密の恋愛講座
 楽屋の内装は、立派でも。

 防音的にはわたしのところと、そんなに変わらないみたいだ。

 きゃ~とか。

 わ~、という大騒ぎが聞こえて来たかと思うと、次の瞬間。

 ぱんっ、と楽屋の扉が蹴り開かれて、どやどやどやっと、楽屋に何人ものヒトが、ひと固まりになだれ込んで来た。

 
「ち、ちょっと!
 一体どうしたのよ……!」


 驚いて、持っていた台本を取り落としそうになったわたしに。

 真っ青な顔をして、おろおろしている監督さんと、刹那のマネージャさんをかき分けるようにして。

 メイク係の那由他さんが言った。

「殺陣の撮影中に、刹那の顔が、切られました……!」


 えええっ!


 なんですって!


 まるで、蜂の巣をつついたような大騒ぎに、情報が混乱して。

 詳しいことは良くわからないけれども。

 どうやら、撮影用の偽の刃物の中に、本物が混ざっていて。

 それで刹那が怪我をしたみたいだった。

 それも、よりによって俳優の命であるはずの『顔』に!
 


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