パパは同級生
彩は感激した。啓太が自分のために食事を作ってくれている。

「けいちゃん!」そう言ってキッチンに立っている啓太を後ろから抱き締めた。

「どうしたの?」

啓太が嬉しそうに彩の頬にキスした。

「けいちゃん!どうして死ぬなんか言うの?」

「そうでも言わないと彩さん来てくれないでしょう?」

「バカ!もう言わないって約束して」

「うん!」

料理がテーブルの上に並べられた。

「これ全部けいちゃんが作ったの?すごい!」

「そうだよ!彩さんビール飲む?」

「うん!いただこうかな?」

こうして、二人の晩餐は、はじまった。

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