☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
「はい!どうしました!?」

「急いで来てください!!村の方が……」


説明も、まともに聞けず、あわてながら二人は駆け付けた…そこには


まだ、若い少年が、嘔吐しながら息が浅かった……


「ティアラ!脈拍と血圧を…後の先生方は、万が一にAEDを!あと、カテーテルとモニターは準備できますか?!」


勉は慌ただしく、てきぱきと指示をしていた


「勉!心拍数が……血圧も上が50を切ったわ!」


「…心筋梗塞だ!カテーテルは!?早く!!」


「ありました、応急様に2つ準備してあったのを…急いで準備します!」


「よし!モニターを、そし!挿入するぞ!造影剤を……これだ!後ろに行く、太い血管が詰まってる……バルーンで広げる…」


「勉、血圧も、100を越えて安定してきた」


「よし!もう大丈夫だろ……こんな所で、こんな治療をするとは思わなかったよ……」


「よく、わかったわね。心筋だって」


「専門分野だし、しかも母と同じ症状だったからな」

「そっか…」


同じ病で、自分の手で救えなかった命
勉には、忘れぬ事のできない過去であった
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