VS~Honey~
そして話の矛先がこちらへ向かう。
青木陸は衝撃的な一言を言った。
「美紗ちゃんは晴紀と住んでるんでしょ?」
「知ってるの!?」
驚いて大声をだし、パッと口を手で塞ぐ。
もちろん私達以外、誰もいないのだが条件反射のようなものだ。
「まぁね。こいつ裏表あるから大変でしょ」
「お前が言うなって」
晴紀はハァとため息をつく。
晴紀の言葉に陸は口を膨らませた。
「俺は学校でもプライベートでもこのまんまだもんね」
「見た目、チャラいくせに」
そう言われると陸はえへへと笑って誤魔化した。それに晴紀も苦笑している。
なんか、仲良いんだなぁ。
二人ともなんだかんだ言い合っても楽しそうだし。
気心知れている感じはした。