VS~Honey~
ふわっと体が浮いたと思ったらちょこんと机の上に座らされる。
晴紀が私の体を掴んで机に座らせたのだ。
机に座ると晴紀と目線がほぼ同じになる。
晴紀は私を囲むように机に手をつき、身を屈める。すると自然と下から私を見上げる形になった。
うわ、その上目遣い止めてよ~!
ドキマギして顔を背けるが晴紀はそれを許さなかった。
目線を追ってしっかりと見つめてくる。
「お、怒ったなら謝るわ。だから……」
やめて、と晴紀の肩に手を置き、押そうとした。が、逆にその手を取られてしまう。
そしてそのまま手は彼の口元へ。
!!っっつーー………。
手が彼の柔らかい唇に触れている。
なんでなんで!
なにしているの!
状況がわからず頭はパニック寸前。
心臓のドキドキは最高潮だった。