後悔の後・・
翌日の朝、千佳は普通に飯の用意をしていた・・俺は昨夜のことを謝ろうと思ったが何も言えなかった。


ある日の夜、同僚達が俺の妻をみたいと強引に家に押しかけるかたちで会社帰りに押しかけてきた・・俺は焦ったが、千佳は取り乱すこともなく、笑顔で対応し、何も準備ができないと思っていたのに、家にあるもので、美味そうな料理を作り、俺を立てるように同僚たちに気を配った・・。

同僚たちは満足し、俺を羨ましいと言って帰っていった。


俺は千佳の対応に感謝し、礼を言った。

「ありがとう・・」

そういうと千佳は嬉しそうに笑った・・だが少し寂しげだった・・俺はそこに気づかないでいた・・・。

千佳の料理は確かに美味い・・それに今まで気づかないでいたが、妻として俺に負担を感じさせない気配りができていた・・・。

料理の栄養バランスはもちろん、それに家計のやりくりがうまい、最小限の食費しか渡していない・・それなのに金が足りないとも言ってこない・・


家事も雑でなく完璧だ・・俺は下手なほうだし・・


考えたら千佳は生活に必要なもの以外買っていない・・俺のひつようなものが買ってくることがあるが、自分のものは買っているんだろうか・・





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