オレの宝物。それは君の笑顔【完】
夜、駅で北原を待っていたが、8時を過ぎても北原は現れなかった。


何かあったんじゃ――?


オレはだんだん不安になった。




北原や加納の家の電話番号もわからず、結局、北原の家まで来てしまった。


おそるおそるチャイムを押すと、


「……どうしたの?」


驚いた北原の顔。


「よかった……いた」


オレは安堵の息をもらした。


「……もしかして、今日も送ってくれるつもりだったの?」


北原に見つめられて、緊張した。


「いや、ええと……」

「今日は、先生の都合でお休みだったの」


申し訳なさそうに言う北原に、オレは意を決して告げた。


「これからは、オレが送って行くから」

「え……」


北原は一瞬困惑の表情を浮かべたが、


「……うん」


優しく微笑んでくれた。

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