オレの宝物。それは君の笑顔【完】
翌日は、委員決め。


北原は副委員長に選ばれ、委員長の高野と2人で前に出て、黒板に委員の名前を書いていた。


高野と、というのが引っ掛かったが。




――体育委員 織田




北原が書いたきれいな文字――。


――オレの名前。


別に大したことじゃないのに、オレの胸はぎゅっと締めつけられた。




「北原、今日も昨日と同じ時間に帰って来るよね?」


放課後、念のため加納に確認すると、


「木曜だから、そうね」


期待どおりの返事が返ってきた。

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