オレの宝物。それは君の笑顔【完】
明日からは一緒の時間を過ごせる――。


浮き足立つオレを正気に戻したのは。


――加納。


「香奈に会えたの?」


昨日同様、隣家の門から現れた。


「ウソ教えんなよ」

「言ったはずよ――他人を信じるな。大事なことは本人に聞け」

「…………」

「なんでもかんでも鵜呑みにするんじゃないわよ。おだっちの周りは、敵だらけなんだから」


意味シンな言葉を言い残し、加納は家の中に入ってしまった。


なんだよ、「おだっち」って……。


それにしても、ほんと、訳わかんねえ。


その時、オレは大変なことに気づいてしまった。


「うわあ、やべぇ」


デザート、渡してなかった!

< 34 / 233 >

この作品をシェア

pagetop